社会人の「むつごい」話

暇な社会人が思ったことを書きます。

納期を守れないのはテストで0点と同じである

「納期を守れないのはテストで0点と同じである」

 

これは今日の会議で工場長がみんなに言ったことである。

 

この言葉に私は「ハッ」となった。

 

私の勤める会社のある会議では、工場内で発生したトラブルが再発しないように話し合う会議がある。

 

日常生活で起こり得る例に・・・

会社の事例は言えないので、日常生活で起こり得る例に変えて説明する。

 

トラブル内容

お風呂のお湯の蛇口を締め忘れて、お湯が溢れて水浸しになってしまった。

 

発生する無駄

・床を拭く手間が発生してしまった。

・水道料金が余分にかかってしまった。

 

仮の処置

蛇口を締めて、床を拭いた。

 

次に発生したトラブルについて、何故締め忘れてしまったのかを考える、何故なぜ分析をする。

 

何故なぜ分析

・テレビが気になって、締めるのを忘れてしまった。

・タイマーをセットして、時間が経てば鳴るはずなのに鳴らなかった。

・人に頼んでいたが、頼んだ人が忘れてしまった。

など、その時によって様々である。

 

何故なぜ分析に対して対策を考える。

・お風呂を準備するときは、その場に滞在する。

・タイマーを2個セットする。

・人に頼まない。

などが考えられるが、これらは守らない可能性が出てくる。

 

よって、ここでの対策は、

 

「お風呂をボタン一つで自動で準備できるようにする」

 

ということを会議で決めます。

 

会議によって、

 

トラブル内容

「お風呂のお湯の蛇口を締め忘れて、お湯が溢れて水浸しになってしまった。」

 

トラブル再発防止

「お風呂をボタン一つで自動で準備できるようにする」

 

この対策が決まると、次に発生するのは「いつまでに?」ということである。

 

社会人になると「いつまでに?」が守れなくなっている?

対策が定まり、会議では1カ月後の会議までには以下のような宿題が与えられる。

 

・どれくらいお金がかかるのか見積を取ること

・自分たちで工事を実施すること

・業者対応で工事を済ませおくこと

・対策が不十分なのでより良い対策を考えてくること

 

などである。

 

しかし、宿題が進むことはなく「忘れてました。」「時間がなくて出来ていません。」などを言っている人が多いです。

 

これが会議のたびに毎回進んでいない人がいる。

 

 

何やっとんや・・・・。っていう空気が流れます。

 

その会議の最後で工場長が総括をしますが、そこで言った言葉が、

 

「皆さんは学校のテストの時間を忘れたらどうなるか知っていますか?」
 
「もちろん。0点になりますよね。」
 
「会社では、やらなくてはいけないことの納期を守れないのは、テストで0点と同じである。ということです。」

 

私は「子供でも分かることなのに、社会人になると忘れがちになってしまっているな・・・。」

と感じました。工場長は続けて、

 

「けど、宿題を100点という完璧さを求めることは難しいことですし、時間もかかることです。」
 
「なので80点や50点、10点でも良いので、納期通りに少しでも良いから宿題を前に進めて回答できるようにしてください。」
 
「これが様々な仕事がある社会人というものですから。」

 

いつもは、のほほんとしている工場長ですが、すごくカッコよく感じました。

 

会社と学校。

 

納期とテスト。

 

凄く似ているなあと・・・。忙しくて当たり前で単純なことを忘れていたな・・・。と「ハッ」とした出来事でした。