挨拶だけの「営業」は意味がないのでいらない
私は工場の技術スタッフをしているので、様々な営業マンの方々の来客対応をしています。
営業マンの方々は、期初や年度末、年明けなど決まった時期に挨拶に来ることが多いです。
「担当が変わりますので・・・」といった、新しい担当の連絡先の交換や相手の雰囲気を知る良い機会である挨拶は、重要なことであると思います。
それに対して、
「期初ですので、挨拶しにきました。今後ともよろしくお願いします。」
「暑いですね。最近どうですか?」
「年末ですので(年始ですので)、会社のカレンダー持ってきました。」
といった挨拶が多いです。
そういった挨拶だけの営業は意味がないのでいらないと思います。
工場の技術スタッフをしていると出張などが少ないので、外からの技術的にも新しい知識や、改善活動に有意義な情報を得ることができないのです。
そのため、私たちは営業マンの方々から
「私の会社は省人化のためのロボットに強いです!」
「熱中症対策でこんな技術があります!」
「安全対策のサポートができます!」
「他のメーカーはこうやって改善策を出していますよ!」
といった技術的な情報を得ることを望んでいます。
飛び込みの挨拶でも次に繋がる営業をしてくれる方なら全然良いのです。
とある2人の異なる会社の塗装関係の営業マンが飛び込み営業をしてきたことがあります。
AさんとBさんという名前とします。
AさんとBさんは
工場の玄関で
「誰か工場のスタッフさんはいますか?」
と訪問してきて、
「私の名前はA(B)で、Cという会社に勤めています。Cは~~~」
と簡単な挨拶だけを済ませました。
そのあとAさんは
「何かありましたらご連絡ください」
それに対してBさんは
「どこか対応できるところはありませんか?是非試しで施工させていただきたいのですが。」
と声をかけてくれました。
Aさんに対して私は「はい。わかりました。また連絡します。」
Bさんに対して私は「じゃあココを施工してほしいので、また日程確認して連絡します。」
という内容となりました。
Aさん、Bさんはどちらも飛び込みの営業でしたが、Bさんは次に繋がる営業ができるひとでした。
結果、Bさんは私の工場での塗装関連をどんどん進めていく営業マンとなりました。
実際に、技術も良く、安くて安心できる会社でした。
挨拶だけは得られる情報が、営業マンの自信の雰囲気や会社の概要しか分かりません。
ましては「何かありましたら」という会社に対しては私は「今は、何もありません。何かありましたら連絡します」というようにやんわりと「来ないでください」というようにしています。
なんでも良いから、「新しい情報」「周りが改善している情報」「困っていた情報」などいろんな技術的な改善案・悩みが聞きたいと思っています。
ベテランの慣れている営業マンほど、
また挨拶だけじゃん・・・。
カレンダーだけ配ってるだけじゃん・・・。
ってなることがあります。
「暑いですね~」「寒いですね~」「いかが過ごしですか?」といった冒頭の簡単な挨拶もいりません。
営業マンとの個人的な話は、工事が決まってからでも十分にできます。
仕事なんだから、もっとお互いのためになる話してくれYO!!
挨拶まわりってほんとに意味があるんですかね・・・。
断らないんですけどね・・・。