社会人の「むつごい」話

暇な社会人が思ったことを書きます。

働き方改革 -長時間労働の是正③-

長時間労働の是正②では

 

・能力が追い付いていないのにも関わらず仕事量を多く与えてしまうこと

が問題となっている。(私の中ではあるが・・・・。)

 

ということを述べたがこれが難しいと思っている。

 

新入社員や異動したばかりの人は、仕事のやり方が分からないため、以下のような例の手順を実施する。

 

(1)仕事が分かっている人が教えながら、一緒に確認しながら仕事をする。

(2)仕事をやってみる。⇔分からなければ聞く

(3)出来るようになったら次の仕事が与えられるので(1)(2)を繰り返す。

 

これを徐々に実施していく。

私の場合は現場管理の仕事のため、上記のような手順ではなく以下のような方法であった。

(1)現場に行き、現場作業員から製造工程等様々なことを聞く。

(2)事務仕事で分からないことがあったら、分かっている人に直接聞き、メモをとる。

最初に述べた手順では与えられるまで、待つスタイルであるが、私の場合は自主的に動く方法である。

 

何故このような方法を取るしかなかったのかは以下のような場合が考えられる。

 

(1)仕事がマニュアル化されていない。

(2)仕事を教えられる人に余裕が無い。

 

などが考えられる。上記が当てはまってしまうと自主的に動かざるを得ない状況になってしまう。インターネットで調べるられることは調べていたが基本的に製造現場の情報はインターネットにはないため、ひたすら自主的に現場に足を運び、分からないことがあれば人に聞かなくてはいけない。

このおかげで「百聞は一見に如かず」のスタイルを貫くようにしている。もちろん百聞も大事にしているが。

 自分のスタイルで仕事を実施していくうちに、仕事のマニュアル化ができるようになり、そのおかげで自分が教える立場になったとしても余裕をもって仕事に取り組めるようになった。

 

 

要はできなかった仕事はシンプルに手順化し、誰にでもできるようにすれば教えられるのを待たなくても良いのである。

 

と私は考えているが、そうもいかないので困っているのである。

 

Eさんの例を挙げる。

Eさんの担当は、製造計画の製品数量に応じた資材の発注業務である。

簡単に述べると、

 

製品1000個つくるなら資材が1000個分必要なので、発注する。

 

業務である。

この業務のマニュアルとしては簡単に述べると以下のようになっている。

 

(1)来週分の生産計画を確認する

(2)生産計画に応じた資材を、資材発注プログラムで発注する。

※(2)の資材発注プログラムにもマニュアルが存在する。

 

この(1)(2)の業務でも何度も何度もミスをしてしまうのである。

資材が届かないので、生産中止となったり、製造をずらしありしてしまったことが何度もあり、現場管理の立場としては勘弁してほしいと思っている。

 

もちろん管理職の次ミスを発生させないように、「是正処置はどうするんだ?」と聞きます。Eさんの答えは、

 

「気持ちを改めて、頑張ります。」

 

と申し訳なさそうに言う。

いやいや。気持ちでなんとかなるのならまたミスをしてしまうよ・・・・。と思ってしまう職場一同。

その人以外が同じ仕事をしたときにミスをしないようにする是正処置はマニュアルの改訂である。

Eさんも踏まえて、みんなで以下のようにマニュアルの改訂を行った。

 

(1)来週分の生産計画を確認する

(2)生産計画に応じた資材を、資材発注プログラムで発注する。

(3)発注後の発注したかどうかを納期と踏まえてチェックシートに記入

  (チェックシートはEさんが作成し、みんなが納得した上で決めているもの)

 

こうすれば気持ちの問題では済まないので、手間は増えるものの、ミスはしにくくなる状況となった。

 

だと思っていた。

 

Eさんはまた同じ発注ミスを行ってしまった。

何故?!チェックシートに不備があったのか?!他にも落とし穴があったのか?!?!

何故だと思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Eさんは自分・みんなで納得した(3)の手順をしなくなっていたのだ。

しかも決めて1週間で・・・・。

 

一同「なんでやらなかったんや??」

 

Eさん「すみません。次頑張ります!」

 

何故なのか?

・チェックシートが手間だったから

・もうミスをしないと思っていたから

・(3)の工程を無駄だと感じたから

様々な要因が考えられると思う。

しかしながらEさんの場合は、謝れば済むというスタンスさえ感じられる。

 

 能力が追い付いていない状況で、仕事量が多く、手間と感じてしまったのか?

 

またみんなで対策を考え、みんなが同じ仕事ができるように考えていこうと思う。

みんなでできるようになれば、長時間労働も是正できるようになるはずだと信じて・・・。